立川談志 古典落語特選 3 [DVD]
|
![立川談志 古典落語特選 3 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21H3FNW443L._SL160_.jpg)
|
ジャンル: | DVD
|
セールスランク: | 28923 位
|
納期: | 通常1〜2週間以内に発送
|
参考価格: | ¥ 3,990 (税込)
|
ご購入前にご確認下さい
このウェブサイトはアマゾンウェブサービスにより運営されております。
商品販売はすべてアマゾンの取り扱いです。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。
|
|
今ある談志DVDの中では、これが最高
はじめて買った談志のDVDがこれ。この「芝浜」は迫力満点で、以後談志のDVDを何本か購入した。この「芝浜」が最高だと思っていたら、以後もっと進化していると聞く。きれいな噺よりきたない噺に談志の良さが出るように思う。落語にゲロは似合わないが、談志が演じると説得力がある。このDVDが一番と思う。
不出世の芝浜
談志のDVDで唯一買いました。
談志なんて傲慢で陰気で意地悪な男だ。
こんな奴の噺を金を出して聴く気にゃなれねぇ。
そう思っていました。
なぜか買ってしまいました。いや、必然だったのかもしれません。
何度見ても談志に涙してしまう。なぜ、ここまで人の心を鷲掴みに出来るのか。
この一枚を選んだのは我ながら慧眼だ、というのは負け惜しみです。
談志という人間は今でも好きにはなれません。
あまたあるCDも20年以上前の音源復刻版2枚しか持ってません。
独演会に足を運ぶことも無いでしょう。
でも、この一席で分かりました。談志はすべてを凌駕している。
古典落語そのものを凌駕している。
ほかの落語家が聴けなくなるので、談志の作品はもう買うまいと心に決めました。
己の余命が尽きかけた時に、「ひとり会」をすべて買って、
「おめぇが聴いてたのは、くだらねぇ落語ばかりだったんだよ。冥土の土産に俺が一席演ってやるよ」と
家元の慈悲にすがって旅立てれば、この上ない喜びです。
☆15個。史上最強の「芝浜」。これを聴いたらほかは聴けない。
このDVDシリーズのBox版のレビューは済ませてあります。
各巻別にレビューしようと思ったのだけど、順番は別にして、まずは、第三巻「芝浜」です。
古くは、先代桂三木助の18番として安鶴さんたちに持ち上げられて、この演出の線から抜け出せないままでいました。その後、古今亭志ん朝師匠や柳家小三治師匠が、「奥行きを深くした」長編に仕立てていました。
他方、立川談志家元は、やや過剰なくらいの夫婦愛を演出し、正直言うと「臭い」演出に走っていました。
私自身は、古今亭志ん朝師匠の「三百人劇場」での口演が、現時点で最高と思い込んでおりました。そのようなレビューも書きました。
しかし・・・・
談志家元は、熊さんの堕落への課程も省略します。「昼間から酒を飲んで変な肴を持ってきてお得意をしくじる熊さん」は出てきません。堕落しきった熊さんから始まります。
さらに、談志家元は、(ネタバレ承知で書きますが)、夢にする部分を先に持ってきました。かみさんが躊躇しながら、夢だと言わせる演出をしています。
三木助師匠以降、「朝起きたろう」「それで、湯に行って、友達連れて・・・」という「いかに夢と思わせるか」の演出を完全に省略して、夫婦の会話の中で、「夢」にしてしまいました。ここは、「いかに騙すか」のお楽しみの部分でしたが、「人間の業」の肯定の立場からすれば、夫婦の間での信頼関係で、「騙せる」「騙されられる」という「分解」をし、それを見事に違和感なく演じきりました。
この前提があるから、今までの演出にある「仕事をしなけりゃいけないとつくづく思う」という熊さんの述懐を聞いて、初めておかみさんが財布を出すという演出から、そんな道徳的なことなどどうでもいい、二人して飲もう・・・という、「又熊さんが飲んだくれになってもかまわない」という覚悟での「一杯やろう」が本当に堪えて来るのだと思うのです。
だからこそ「よそう、夢になるといけない」は、めちゃくちゃなリアリティーをもって、響いてくる。
こんな演出は考えもしなかった。
今までの談志家元の過剰な演出は、このDVDでの演出への助走だったのか?!?
震えましたね。落語を聴いて泣いたのも久しぶりです。
どうかお元気で・・・
ポニーキャニオン
立川談志~「落語のピン」セレクション~DVD-BOX Vol.1 立川談志 立川談春 親子会 in 歌舞伎座 ~伝承というドキュメンタリー~ [DVD] 立川談志 古典落語特選 1 [DVD] 立川談志 古典落語特選 5 [DVD] 立川談春“20年目の収穫祭”
|
|
|
|
|