ミュージカル・スター、サラ・ブライトマン。セクシーでバロック的な本作は、2003年にリリースされたワールド・ミュージック色の強いCD『Harem』のDVD版と言える作品であり、ますます好調な彼女の姿を見せてくれる。アルバム『Harem』におけるブライトマンの芸術的意図は、中東のリズムと持ち前の超俗的なポップ・サウンド(オペラ的でよく響く彼女の声と好対照をなすサウンド)を結合させることにあった。本作でも同様のアプローチが認められるが、スタジオでのエキサイティングな共演相手たちを一目見たいなどと期待しないで頂きたい。バイオリンのスター奏者であるナイジェル・ケネディなど、あの手この手で肌を露出した歌姫のショットの数々に埋没してしまっているという有り様なのだ。華麗すぎるほどのビジュアルは、伝説のハーレムのエキゾチックな雰囲気をかもし出す。格式高いスタイルによって情欲の色合いは抑えられているが、セックスは明らかに本作のテーマのひとつだ。途中の口直しとして、ブライトマンらしい優美なナンバーに生まれ変わった「Stranger in Paradise」(ミュージカル『キスメット』より)が美しい山岳地帯の風景をバックに流れ、時の流れについて歌った「What You Never Know」に子どもたちと老人たちの感動的な映像が使用される。(Tom Keogh, Amazon.com)
綺麗でした。
サラのPV集という事でライブには無い表現が見られるのを楽しみにしていました。元々、古代の砂漠の国という雰囲気が大好きでしたし、それにサラの声が入っているという私には非常に贅沢な一本でした。 一曲一曲が別のストーリーではなくて、このDVD一本が一人の女性の人生を描いた映画のように構成されています。シーンによって変わるバック、衣装、装飾品、メイクによって、その時の女性の心情を表現しています。ラストには人生の回想。サラの表情は満たされた女性のように見えます。 終わった時は、良い”映画”を見た満足感がありました。 でも、やはりサラの”声”を楽しむには、LIVEのほうが良いかなとも思います。ぜひLIVEのDVDも出して欲しいです。
正直ガッカリ!
これまでサラのCD(勿論「ハレム」も)を買うごとに彼女の素晴らしい声・美しい声に惹きつけられ,またDVD「イン・コンサート≪オペラ座の怪人≫ほか」でも彼女の魅力を存分に味わう事が出来ました。そのため今回のDVDは発売発表時から期待に胸を膨らませていたのですが,いざ見れば,プロモーションビデオの寄せ集め以外の何物でもありません。 彼女はそこにいるだけで美しい女性です。大袈裟な言い方をすれば,清楚な服装ほど彼女の美しさが引き立つと確信しています。私は彼女の声も顔も,そしてさまざまなジャンルに挑戦するエネルギッシュなところも大好きです。だからこそ,映像・衣装・振り付けに重点を置いたこのDVDには落胆を覚えました。 次にリリースされるDVDでは,サラの真の魅力を引き出してくれる,そしてそれを買った全ての人が彼女の本当の素晴らしさ・魅力を実感できるものを期待してやみません。
サラのプロモーションDVD
サラのlive以外のDVDを見たのはこれが初めて。相変わらずの素晴らしい歌唱力やダンス、スタイルで見る者を惹きつけます。一貫したアラビアの雰囲気、またそれに馴染んでいるサラも素晴らしい。メイキングシーンも収録されており、仕上がりとメイキングを一度に比べて見れるところも楽しい。ただ、liveのような迫力・臨場感がないため、今回はちょっとだけ物足りなかった。ハレムのコンサートツアーliveDVDが出ればいいのになぁ!
悪い、とは言いませんが・・・
『ハレム』のCDがリリースされた時、このDVDに収録されているいくつかのプロモーションビデオがレコード店で流されていたのを見ていましたので、あまり目新しいものを最初から期待してはいなかったのですが、ここまで目新しさを感じないとは、正直思いませんでした。 中東の絢爛豪華な衣装と装飾、まばゆい調度、踊り戯れるなまめかしい男女、渡る乾いた風、抜ける空の色、舞い飛ぶ花びら、そういった耽美な世界と映像に満ち溢れたDVDです。 ・・・が、逆に言えば、そういった映像ばかりが繰り返され、ただサラが衣装や場所を替えて出てきているだけという感があり、どの映像をどの歌のバックに流しても同じじゃないの?と思わずにはいられませんでした。 この歌にはこの映像や設定やシュチュエーションを、といった創造性をちゃんと考えて作ってるのかしら? という感じです。 (ラストの『Time to say goodbye』に至っては、『It's beautiful day』や『Beautiful』の映像を所々に使い回して間をもたせているという体たらく・・・) とにかくサラの美声と彼女の美意識に支えられた耽美な映像世界を楽しみたい!という方は買って後悔はしないと思いますが、歌ごとの趣向をちゃんと凝らしたクリエイティブな完成度をも求めている方にはお勧めできませんね(-_-;) いつものようにあの長髪を背中いっぱいに垂らしたサラの同じ映像が、歌だけ変えて延々と続いている、というような錯覚に陥りそうになります。 『エデン』『ラ・ルーナ』『ハレム』と、過去彼女のCDがリリースされる度にその完成度の高さと声の美しさに感激を覚えてきましたが、このDVDにはほとんどそういったものを感じず、ちょっと拍子抜けです。 一方で、やはりサラの真骨頂はCDであり『声』だということを改めて実感させてくれたDVDでもありました。
EMIミュージック・ジャパン
輝けるディーヴァ ~ベスト・オブ・サラ・ブライトマン~ [DVD] 冬のシンフォニー(デラックス・エディション)(限定生産:デジパック仕様盤)(DVD付) ハレム・ワールド・ツアー [DVD] La Luna Live in Concert [DVD] [Import] イン・コンサート~「オペラ座の怪人」ほか [DVD]
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